『悟りの挑戦(下)』仏智が拓く愛と悟りの世界(全2巻)
本書の対象は、かなり専門的なものであるが、(中略)
話し言葉の文体で、できるだけ分かり易くなるように心がけた。しかし、とりあ
げたポイント自体は、現代仏教学および、現代仏教の急所ともいえるところで
ある。ながく仏教を勉強してこられた方にとっても、「これが、釈迦の真意で
あったか」と目から鱗が落ちる思いを体験する人もいることだろう。(「まえ
がき」より)
第1章 中道からの発展
- 中道とは何か
- 実践論としての中道 ― 苦楽の中道
- ものの見方における中道
- 三諦円融
第2章 小乗と大乗
- 菩薩の条件
- 釈迦在世当時の弟子たち
- 小乗仏教と大乗仏教
- 大衆救済としての大乗
- 上求菩提・下化衆生
第3章 涅槃とは何か
- 涅槃と解脱
- 仏陀の「燃える火の説法」
- 涅槃寂静の境地
- 無住処涅槃とは
- 悟りの高さと救済力
第4章 空と救済
- 空と縁起観
- 空間縁起とは
- 空と三法印
- 空の大乗への展開
- 真空妙有と救済
- 布施と三輪清浄
- 空と与える愛
第5章 無我中道
- 「無我」の思想と後世の唯物化
- 釈迦の思想の真意
- 仏教がインドで滅んだ理由
- 仏教学に対する重大な修正
- 「無我中道」とは何か
第6章 仏性と成仏
- 仏性と如来蔵
- 一闡提(いっせんだい)の問題(断善根)
- 一切衆生悉有仏性と一切衆生悉皆成仏 ― 本覚と始覚
- 最澄と徳一の論争(三一権実論争)
- 理仏性と行仏性
- 五姓各別の思想
- 道元の疑問
- 平等と公平の問題
- 勇気と愛、希望の原理として
大川隆法 著
幸福の科学出版 刊
1997年5月 点訳
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