『悟りの挑戦(上)』いま、新たな法輪がめぐる(全2巻)
一言に仏教といっても、そのなかには、二千数百年の間に
後世の仏弟子たちが書き加えていった著作が大量に含まれているため、現代に
伝わる「仏教学」の中から、仏陀の根本思想を読みとることは困難である。しか
し、本書をていねいに精読するならば、『悟りの挑戦』が、仏陀自身による仏教
解説であることがわかることだろう。(「あとがき」より)
第1章 仏教的精神とは何か
- 最初の法輪
- 苦楽中道
- 梵天勧請から諸天法輪へ
- 四諦の発見
- 四苦八苦
- 苦の原因 ― 集
- 八正道によって苦を滅する
- 限りなき完成への道
第2章 無明からの脱却
- 人生の苦悩の原因
- 「貧」= 貪りの気持ち
- 「瞋」= 統御できない怒り
- 「痴」= 愚かさ
- 「慢」= 我慢と増上漫
- 「疑」= 信」を妨げるもの
- 『こころ』にみる五毒
第3章 苦・集・滅・道
- 苦の思想 ― 四諦
- 「生・老・病・死」― 四苦
- 「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五陰盛苦」― 八苦
- 苦は滅すべきもの ― 八正道
- 釈迦の教えを超えて ― 大いなる光明の世界へ
第4章 無我とは何か
- 誤った「無我」の解釈
- 人間の魂としての個性
- 二種類の転生輪廻
- 釈迦の「無記」― 毒矢の譬え
- 真に「無我」となる方法
- 人間救済のための理論として
第5章 空と縁起
- 「空」の思想
- 諸行無常と諸法無我
- 「空」― (1)霊界とこの世の循環
- 「空」― (2)神の光と物質化
- 「空」― (3)縁起の理法のなかで
- 魂修行と薫習転変の理
第6章 業と輪廻
- 「業」と宗教
- 惑・業・苦 ― 三道
- 五支縁起と十支縁起
- 十二縁起による輪廻観
- 三世の魂の流れを考える
- 「魂の兄弟理論」と輪廻
大川隆法 著
幸福の科学出版 刊
1996年7月 点訳
ご利用案内をお読みでないかたは こちらへ