『沈黙の仏陀』ザ・シークレット・ドクトリン(全3巻)
仏陀滅して二千五百年。その教えは沈黙の中におかれた。
しかし、その教えの真意を解く鍵は、修行論の中にある。沈黙の仏陀の声なき
声がそこにある。(「まえがき」より)
第1章 沈黙の仏陀
- 仏教のなかの修行論
- 仏教の教えの基本 ― 三法印
- 釈迦の説いた無我の思想
- 真実の自己の発見
- 涅槃寂静の悟り
- 「真空無相」「真空妙有」と空の悟り
- 「沈黙の仏陀」の教え
第2章 四弘誓願
- 修行者の立てる代表的な四つの誓願
- 衆生無辺誓願度
- 煩悩無尽誓願断
- 法門無量誓願学
- 仏道無上誓願成
- 総願と別願
- 菩薩の二重構造と「利他」への道
- 「上求菩提・下化衆生」へ
第3章 戒律とは何か
- 三学(戒・定・慧)と五分法身
- 戒と律の違い
- 三帰五戒
- 随犯随制(ずいぼんずいせい)と波羅提木叉(はらだいもくしゃ)
- 波羅夷法(はらいほう)
- 僧残法と不定法
- 捨堕法(しゃだほう)・波逸提法(はいつだいほう)・悔過法(けかほう)
- 止持戒と作持戒
- 大乗仏教の十善戒
- 戒の主体 ― 七衆と近住(ごんじゅう)
- 戒の内容
- 時代の救い、理想のサンガーとして
第4章 五停心観(ごじょうしんかん)
- 「禅」「定」と「止」「観」
- 心を止める五つの修行
- 「不浄観」 ― 貪りの心多き人が修する観法
- 「慈悲観」 ― 怒り多き人が修する観法
- 「因縁観」 ― 愚痴多き人が修する観法
- 「界分別観」 ― 自我が強く驕り高ぶる人の修する観法
- 「数息観(すそくかん)」 ― 心がよく乱れる人の修する観法
- 五停心観の中心 ― 心を鎮める
第5章 智慧とは何か
- 「三学」(戒・定・慧)の「慧」とは
- 慧の種類
- 識と般若
- この世的観点とあの世的観点
第6章 解脱の意味
- 解脱と涅槃 ― 自由と平和
- 信解脱 ― 疑の克服
- 定解脱 ― 物質的波動の克服
- 慧解脱 ― 無明の克服
- 心解脱 ― 欲の克服
- 倶解脱 ― 煩悩障と解脱障の克服
- 五分法身(戒・定・慧・解脱・解脱知見)
第7章 魔とは何か
- 釈迦の降魔成道
- 魔と「色・受・想・行・識」
- 「己心の魔」と「悪魔」の存在
- 悪魔の本質
- 魔に魅入られないための方法 ― 謙虚さと自分の実績の検証
- 一切の魔に打ち克つ決定的な武器 ― 信仰心と精進
大川隆法 著
幸福の科学出版 刊
1996年1月 点訳
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